ペパーミントの効果効能/精油・エッセンシャルオイル

目次

【プロフィール】

●名前/ペパーミント、Peppermint
●学名/Mentha piperita
●科名/シソ科
●主産地/アメリカ・インド・フランス
●抽出部位/ 全草
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●ノート/トップノート
●香り/【ハーブ系】フレッシュでさわやかなミント香り。少し辛みがある
●主な成分/【モノテルペンアルコール類】ℓ-メントール、ℓ-メントン、メントフラン、1,8-シネオール、酢酸メンチル、ネオメントールなど
●エレメンタル/風・火
●陰陽/―
●五行/土・木
●五臓/脾・肝・肺
●チャクラ/第6チャクラ、第3,5チャクラ
●色/ロイヤルブルー、ブルー、イエロー
●パワーストーン/アベンチュリン
●星座/双子座
●天体/水星、金星

【主な働き】

≪心への働き≫頭の中をクリアにし、意識を柔軟にしてくれる。
怒った時、ヒステリーをおこした時、神経性の振顫(しんせん・・・ある筋肉群が収縮して,身体の一部が不随意的にふるえる現象)を起こした時、それらの状態を好転させます。
精神的な疲労と抑うつに卓効を示します。
活気と元気を与えてくれる精油です。
集中力を高め、新しいひらめき力を与えてくれます。
インスピレーションを欲している人にはとても効果的です。
ペパーミントは繁殖力があり、交雑しやすい性質ということから、私たちに柔軟な考え方や、状況に応じた振る舞い、コミュニケーション力を与えてくれます。
予見のハーブとされるミントには、魂を高揚させるばかりでなく、予知夢をもたらす力があると考えられていました。

≪体への働き≫吐き気・乗り物酔い・ジェットラグを和らげる。痛みを和らげる。
暑い時には冷やし、寒い時には温めます。
粘液の流出をとめ、熱を下げて発汗を促すことにより、高熱やのどの腫れ、頭痛を伴う風邪とインフルエンザに役立ちます。
胃腸の気の循環を促すので、消化器系には最も効果的な精油の一つで、消化不良・悪心・胃もたれ・鼓張の解消に役立ちます。
また、脳を活性化し覚醒させるので、神経衰弱にも効果的です。

≪皮膚への働き≫虫除け、虫刺されの炎症を和らげる。
日焼け対策にもおすすめです。日焼け後の肌や皮膚の炎症に効果的です。肌の引き締め作用もあります。

【東洋医学から】

過剰な熱による症状を改善し、頭も冷やして集中力アップ。
肝の気を巡らせて脾に働きかけ、ストレスによるお腹の張りや過敏性腸症候群、胃炎、吐き気のほか、胃に熱が溜まっていることによる過剰な食欲や胃もたれを楽にします。
頭の熱も冷まし、もやもやをすっきりさせ、集中力を高めます。
心を活気づけ胃を元気し、「意」と「土」に直接働きかけます。
心理面の「胃」に働きかける、学習と習得に意識を向かわせ、感情の許容量(忍耐力)の発達も促すします。

【注意事項】

妊娠中、授乳中は避ける。
刺激強、てんかん症や高血圧の人、発熱時、心臓疾患がある人、幼児は避ける。

【特性】

鎮痛、抗菌、抗炎症、消化器調整、頭脳明晰、体温調整、発汗、解熱、防虫、健脳

【キーワード】

集中、ひらめき、リセット

【歴史】

ミントは古代エジプト時代から、薬や食用として栽培されてきました。
また、宗教儀式にも使われました。
古代ギリシャやローマ帝国ではミントは生活の一部で、パウダーにしたものをベッドに振りまいていました。
14世紀に入ると、歯を白くしたり、タバコに臭い消しとして使用されました。

【こんな時に】

・寝起きのだるさが抜けない時や食後に眠くなってしまう時に。
・風邪をひいていて、のどの痛みや鼻水・鼻づまりがつらい時に。
・暴飲暴食などによって、胃腸がむかむかしたり消化不良を起こしている時に。
・考えが煮詰まった時のリフレッシュや、フットワークを軽くしたい時に。
・自分の感覚をうまく言葉で伝えられない時に。
・インスピレーションを得たい時に。
・精神的に疲れてくよくよしがちな時に。

【ブレンドしてよくあう精油】

清涼感を出してくれる香りです。ハーブ系、柑橘系の香りと相性がいいです。
ハーブ系・・・クラリセージ・セージ・ローズマリー
柑橘系・・・柑橘系全般
フローラル系・・・ラベンダー
樹木系・・・ユーカリ

【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】

◎肩こりに・・・ペパーミント・ラベンダー・ブラックスプルース
◎乗り物酔いに・・・ペパーミント・プチグレン・レモン
◎消化不良に・・・ペパーミント・コリアンダー・マンダリン・シナモンカッシャ
◎頭痛に・・・オイル
≪レシピ≫スイートアーモンドオイル5ml+ペパーミント1滴
上記を遮光性の瓶に入れて携帯し、頭痛がしてきたらこめかみに塗り、軽くもみほぐしましょう。
痛みを和らげながら気分をすっきりさせてくれるでしょう。
目に入らないように注意しましょう。
◎寒暖差で疲れがとれないとき・・・芳香浴
≪レシピ≫ペパーミント2滴+ジュニパーベリー1滴+ラベンダー1滴
オイルウォーマーに上記の精油を落として温めます。
ペパーミントが気持ちを引き締めながら精神的な疲労を解きほぐし、ジュニパーの香りが疲れた心をリフレッシュさせてくれます。
また、ラベンダーの香りが精神を安定させ、緊張をほぐしながら疲れを回復させます。
◎汗のにおいに・・・ローション
≪レシピ≫ペパーミント2滴+ユーカリ2滴+レモン2滴
ウオッカまたはエタノール5mlに上記の精油と精製水25mlを加え、スプレー容器に入れて保存します。
外出前や汗ばんできたときにスプレーしましょう。スポーツの前後にも。

※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

  • 参考
    『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
    『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
    『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
    『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
    『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
    『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
    『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
    『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
    『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
    「手作りの石けんと化粧品」監修 佐々木薫(池田書店)

 

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