目次
【スパイクナードのプロフィール】
●名前/スパイクナード、ナルド、Spikenard
●学名/Nardostachys jatamansi
●科名/オミナエシ科
●主産地/ネパール、インド
●抽出部位/茎、根
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●ノート/ベースノート
●香り/【ハーブ系】重く、温かな甘みのある、ウッディー調と土の香り
●主な成分/【セスキテルペン炭化水素類】α-パチュレン、β-グルジョネン、1-ハイドロキシアリストロレネロン、パチュリアルコールなど
●エレメンタル/エーテル、火
●陰陽/陰
●五行/火(そして木)
●五臓/心、肝
●チャクラ/第1,7,8チャクラ
●色/パープル、マゼンタ
●パワーストーン/チャロアイト
●星座/魚座
●天体/太陽、金星
【歴史】
最も古い歴史を持つ芳香植物の一種であるスパイクナードは、エジプトやヘブライ、ヒンドゥーの古代文明においては、宗教儀式と医療に重要な価値を持っていました。
『ヨハネによる福音書(新約聖書第12章)』では、最後の晩餐の前に、マグダラのマリアがナルド油をつけてイエスの足を拭うくだりがあります。
「そのときマリアは、高価で純粋なナルドの香油1リトラを持ってきてイエスの足にぬり、自分の髪の毛でそれを拭いた。すると、家は香油の香りでいっぱいになった」と記されています。
フランキンセンスとミルラと同様に、スパイクナードもイエスとの神秘的な関わりがあり、それが古来から重要視されてきたこのハーブの力を強調しています。
【主な働き】
≪心への働き≫緊張をほぐし、眠りへと誘う。
心に静けさをもたらしてくれます。
この世の中に常にある試練や苛立ち、苦悩から超越し、私たちに平和と落ち着きを与え、安定をもたらしてくれる香りです。
そして献身的に自分の道を進むこと、周りへの貢献や愛情をもたらしてくれます。
≪体への働き≫呼吸器系の炎症を和らげるように働く。
神経系と心臓に効果的と言われています。
そのため、緊張、イライラ、不整脈、動機などに効果的です。
気を循環させる作用があり、それは便秘改善や消化促進につながります。
また、血を補い循環させる特徴があり、痔にもいいとされます。
≪皮膚への働き≫肌の炎症を和らげる。
炎症を静め、血の流れをよくすることから、肌は保湿作用や皮膚炎や乾癬の改善が期待できます。
【東洋医学から】
心や肝に働きかけて情緒を安定させ自己の内面を強化。
心を鎮静させ、「神」を安定させ、情緒を落ち着かせます。
いらだちの奥に潜む根本的な原因を癒し、また気血の滞りの解消を助け「魂」を解放させます。
【注意事項】
妊娠中は避ける
【特性】
抗菌、抗真菌、血行促進、緊張緩和、鎮静、抗炎症、強壮
【キーワード】
「献身」「静けさ」「心を愛と感謝で満たす」「人を育む」
【こんな時に】
・ソワソワして落ち着かず、不安や心配が絶えないときに
・静かに自分の内面を見つめるのが難しくなっているときに
・かゆみや肌トラブルがあるとき
・心にゆとりと豊かさがほしいとき
・自分のことで精いっぱいで周りが見えなくなっているとき
・自己実現を通して社会を明るく変革したいと考えるとき
・先見性が重要視されることを始めようと思い立ったとき
・福祉・育児・教育分野について真剣に考えているとき
・自分のできることを通じて社会貢献したいと考えているとき
【ブレンドしてよく合う精油】
オリエンタル系、フローラル系の香りと相性がいいです。
ハーブ系・・・クラリセージ
柑橘系・・・レモン
フローラル系・・・ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー
スパイス系・・・クローブ
オリエンタル系・・・パチュリ、ベチバー
樹木系・・・サイプレス、ジュニパー、パイン
樹脂系・・・フランキンセンス、ミルラ
【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】
◎かゆみ止めに・・・スパイクナード、エレミ、オポポナックス、スパイクラベンダー、ラベンサラ
◎イライラするとき・・・芳香浴に スパイクナード+カモミール
◎皮膚が乾燥して肌トラブルがあるとき・・・ローション
≪レシピ≫無水エタノール5mlをビーカーにいれ、スパイクナード2滴とローズウッド2滴を加えガラス棒でよく混ぜます。
さらに植物性グリセリン5mlと精製水40mlを加えてよく混ぜてから、ローション容器(50ml用)に移します。
※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
- 参考
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
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