目次
【ネロリのプロフィール】
●名前/ネロリ、Neroli
●学名/Citrus aurantium
●科名/ミカン科
●主産地/イタリア、フランス、モロッコ、チュニジア、エジプト
●抽出部位/花
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●ノート/ミドルノート
●香り/【フローラル系】フローラルとシトラスが混ざり、ほのかに苦みを感じる香り
●主な成分/【モノテルペンアルコール類】リナロール、リモネン、α-ピネン、酢酸リナリル、t-β-オシメン、α-テルピネオール、ファネソールなど
●エレメンタル/風・地
●陰陽/陰陽
●五行/火(そして木)
●五臓/心・肝・脾
●チャクラ/第8チャクラ、第1,4,7チャクラ
●色/マゼンタ、ピンク、パープル
●パワーストーン/ハーキマーダイヤモンド、ルチルクオーツ
●星座/水瓶座
●天体/太陽
【歴史】
ネロリ油は香りのよいビターオレンジの木に咲く花から抽出されます。
ビターオレンジの花を蒸留した精油について最初に記述したのは、1563年自然愛好家のデラ・ポルタというイタリア人です。
17世紀にこの精油をイタリア社会に紹介したネロリ公国の公妃アンナ・マリア妃は、手袋や文房具、あらゆるものにこの香りをつけていたことから、この名がつけられたといわれています。
【主な働き】
≪心への働き≫
朗らかな優しい気持ちになる。幸福感で心を満たす。
心の鎮静作用があります。
グラウンディングさせると同時に、スピリチュアルへのつながりが主な作用です。
過敏な感受性や、感情の不安定さがたまり、外に出せずに身動きができないとき、ネロリは心を落ち着かせてくれ安心感をもたらします。
そのおかげで溜まっていた感情の解放させてくれます。
≪体への働き≫
血行を改善する。
興奮と鎮静のバランスを取ってくれるのがネロリの性質です。
そのため、神経の高揚からくる不眠症や高血圧、動悸を落ち着かせ、一方で鬱や不安、緊張などを和らげます。
神経性の消化不良や腹痛、腹部痙攣、下痢などにもいいと言われています。
≪皮膚への働き≫
細胞成長を促す。しわを防ぎ、肌に弾力を与える。
肌には保湿効果が高く、細胞を活性化させるので、しわやしわ、たるみ、妊娠線にも効果的です。
成熟肌にとてもぴったりな精油です。
【東洋医学から】
肝の気を巡らせて心を落ち着かせ、不眠や不安を解消する。
ストレスで滞った肝の気を巡らせながら、心の血や陰を補って熱を冷まし、心を落ち着かせる作用があるため、不眠や不安、動悸や高血圧といって肝や心のトラブルによる様々な症状に効果を発揮します。
【注意事項】
妊娠初期は使用注意。
【特性】
細胞活性、鎮静、皮膚軟化、抗炎症、抗菌
【キーワード】
「落ち着き」「安心」「回復」「あなたの王国を大切に」「復活」
【こんな時に】
・イライラが抑えられない、寝付けないといった症状があるときに
・不眠、不安感、落ち込みなどがあるときに
・常識的な価値観にとらわれることなく、未来の夢を実現させたいときに
・環境の急な変化により、不安を感じたり落ち着かなかったりするときに
・孤独感を強く感じているときに
・自分を大切に思えないときに
・日々の暮らしが自分のペースでなく、楽しくなと感じているとき
・なんだか自分らしさを発揮していない感じがするとき
・インナーチャイルドを癒したいと感じたとき
・一人になれる時間がなくなっているときに
【ブレンドしてよくあう精油】
柑橘系、フローラル系、樹木系の香りと相性がいいです。
柑橘系・・・柑橘系全般
フローラル系・・・カモミールローマン・ラベンダー・ローズ・イモーテル
スパイス系・・・カルダモン
オリエンタル系・・・サンダルウッド・ジャスミン
樹木系・・・サイプレス・ジュニパー・プチグレン・ローズウッド
【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】
◎不眠症に・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫ネロリ1滴+ラベンダー3滴+サンダルウッド2滴をホホバオイル30mにいれ、容器に入れる。
トリートメントオイルを両手になじませたら、首筋から肩のあたりの筋肉の緊張をもみほぐしてから就寝します。
相手がいる場合は、背中をさするようにゆったりとした動きでマッサージしてもらいます。
◎神経衰弱に・・・芳香浴
≪レシピ≫ネロリ1滴+ブラックスプルース1滴+ペパーミント1滴
お湯を入れたマグカップに上記の精油を落として吸入します。
※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
- 参考
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
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