目次
【プロフィール】
●学名:Citrus bergamia
●科名:ミカン科
●蒸留方法:果皮の圧搾法
●ノート:トップ
●主産地:イタリア
●香り:【柑橘系】グリーン調とフローラル調をほのかに感じる柑橘系の香り
●主な成分:【モノテルペン炭化水素類】リモネン、酢酸リナリル、リナロール、y-テルピネンなど
●星座:射手座
●五臓:肝・心・脾
●五行:木
●チャクラ:第4チャクラ、第3チャクラ
●色:グリーン、イエロー
●天然石:サンストーン
●天体:太陽
【歴史】
クリストファー・コロンブによって、カナリア諸島からスペインとイタリアに輸入されたといわれています。
イタリアの民間療法では大切な治療薬でした。
16世紀以降には、ヨーロッパの数多くの植物誌に消毒薬・また解熱薬として記載されるようになりました。
ナポレオンが統治した時代には香水としての人気が高まり、古典的なトワレ・オーデコロンの主要な成分となりました。
【主な働き】
≪心への働き≫
交感神経系の活動を鎮める。怒りの気持ちとフラストレーションを和らげる。抗うつ作用。
深く心を落ち着かせながら、気の滞りを拡散させるため、痙攣をおさえ、抑圧された感情と不安を解消する働きの両方に寄与します。
イタリアの研究者パウロ・ロベスティ教授は、精神科の患者たちの心理面にベルガモット油が有益であると実証しました。
気が滞ると緊張やイライラ、欲求不満が徴候としてあらわれ、この状態を解消し「処理」しないと、しだいに落ち込む原因となります。
気滞から生じる落ち込みは、ストレスの蓄積や抑圧された感情に端を発します。
抑圧された怒りは肝と胆が属する「木」の感情で、怒りと欲求不満は内向し、「魂」を圧迫し、意識と霊性を抑圧して気の自由な流れを妨げます。
うっ積した感情は不眠症や不安感・急激な情緒不安定につながることがありますが、ベルガモット精油は非生産的な行動や中毒症から精神力を再び道に戻し、自発性と楽観性を取り戻す助けをします。
つまり、リラックスして「流す」ことを促してくれるのです。
≪体への働き≫
抗菌・消化器調整、呼吸器・泌尿器の感染予防、利尿、膀胱炎。子宮の強壮作用。
気のなめらかな流れが妨げられ、その影響が消化の過程に波及すると、過食や神経性緊張の両方から起きる、腹部膨満や消化不良、急性の腹痛が生じます。
コリアンダーやカモミール、フェンネルなどと配合するとベルガモット精油は胃腸に滞る気を解放し、循環させ、調和を取り戻すように働きます。
特に神経性の消化不良や感情的なストレスに起因する食欲不振に適します。
また、神経系を整えることによる、生殖器系や泌尿器系の感染症・皮膚疾患にも用いられます。
呼吸困難、扁桃炎、気管支炎、肺結核を含む呼吸器系の感染症にも役立つとされています。
口辺ヘルペス、水痘、帯状疱疹にも。
≪肌に対する効果≫
消毒作用と治癒作用
脂性肌に生じる症状、とりわけそれがストレスと結びついている場合に、それを良くする力があります。
湿疹、乾鱗、にきび、静脈瘤性潰瘍、創傷、皮膚と頭皮の脂漏などに。
【東洋医学から】
肝の気をパワフルに巡らせて、イライラや怒り、不安を解消
肝は怒りの感情をコントロールするため、ベルガモット精油はイライラして怒りっぽくなっているときにはクールダウンさせて心を落ち着かせてくれます。
不安や鬱々とした気分の時には、前向きな気持ちになるのを助けます。
毎日忙しくしていて、ストレスが多い日々を送る人に最適な精油といえます。
【注意事項】
光毒性があるため、日中の使用は避ける。敏感肌を刺激。
【キーワード】
「解放」「リラックス」「高揚」「自発性」
【こんな時に】
・ストレスが強く、気が滞って胸のつかえや怒りがあるときに
・イライラが強く、抑えられないときに
・強いストレスで、消化器系の不調が起きていると感じるときに
・慎重になりすぎて素の自分をだすことを恐れていると感じるときに
・どこにいても落ち着かず、息苦しさを感じるときに
・自分に対する肯定感を高めたいときに
・目標に向かって努力したいが、現実的になりすぎて自分の可能性を信じられなくなったときに
・受験・転職活動・資格取得など、何か目標を掲げそれに向かって頑張りたいときに
・心配事やプレッシャーで、自律神経の乱れ、PMS、腹部のハリなどを感じる時に。
・本当の自分を追求したいときに
ベルガモットはグリーンの果皮のエッセンス。グリーンはカラーセラピーで「真実の探求者」という呼び名があり、緑色が好きな人にとって、人生とは「本当の自分を探す旅」といえます。
そのため、様々な体験をすることを望みます。
一つの仕事で一生を終える人はほとんどいないといわれています。。
いくら人に羨ましがられる仕事であっても、自分にとっての学びがなくなったと感じると、あっさりやめることができます。
ただ、辞める時には葛藤もあります。
グリーンは調和の色(森の色)でもあるので、自分が辞めることで他人に迷惑がかかることをとても気にするのです。
【ブレンドしてよく合う精油】
色々な香りととても合わせやすい精油です。柑橘系、フローラル系の香りと相性がいいです。
柑橘系・・・柑橘系全般
フローラル系・・・ネロリ、ラベンダー
オリエンタル系・・・ジャスミン
樹木系・・・ジュニパーベリー
【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】
◎妊娠線予防に・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫ベルガモット2滴+ゼラニウム2滴+ラブダナム2滴
スイートアーモンドオイル30mlに上記の精油を混ぜ、トリートメントオイルを作ります。
これを手に取り、妊娠線ができそうなところに塗り、やさしくさすります。
◎眠れないときに・・・芳香浴
≪レシピ≫ベルガモット1滴+イランイラン1滴+ラベンサラ1滴+1滴
イライラやストレス、過度の疲れなどで身体は疲れているのに眠れないときに、アロマライトに上記の精油を落として温めます。
ほのかに香りが漂い始めたらベッドに入り、お部屋の照明を消します。
ゆっくりと深呼吸をしながら目を閉じれば、次第に穏やかな気持ちになり、深い眠りへと入っていけるでしょう。
※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
- 参考
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
「手作りの石けんと化粧品」監修 佐々木薫(池田書店)
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