ブラックペッパーの効果効能/精油・エッセンシャルオイル

目次

【ブラックペッパーのプロフィール】

●名前/ブラックペッパー、Black Pepper
●学名/Piper nigrum
●科名/コショウ科
●主産地/インド・マレーシア・マダガスカル
●抽出部位/果実
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●ノート/ミドルノート
●香り/【スパイス系】強く、スパイシーな香り
●主な成分/【モノテルペン炭化水素類】サピネン、リモネン、β-カリオフィレン、β-ピネン、α-ピネン、δ-3-カレン、β-フェランドレンなど
●エレメンタル/地・火
●陰陽/陽
●五行/土(水)
●五臓/脾・腎
●チャクラ/、第1チャクラ、第2チャクラ、第7チャクラ
●色/パープル、レッド
●パワーストーン/ブラッドストーン
●星座/牡羊座、蠍座
●天体/火星

【歴史】

コショウは極めて歴史が古く、とても尊重されたスパイスで、インドでは4,000年以上も昔、主として泌尿器疾患と肝臓病の治療に使用されました。
コレラと赤痢の手当にも使われたといわれています。
古代ローマ人の間では、コショウが非常に人気があったので、租税が貨幣の代わりにコショウで支払われたほどでした。
トルコ人は国土を通過してコショウを運んでいく隊商に高額な税金をかけました。
中世には、コショウ貿易がインドとヨーロッパの間できわめて重要なものとなり、それをめぐってポルトガル人、フランス人、オランダ人の間でしばしば海戦が勃発しました。
ポルトガル人は19世紀に至るまで、この貿易を独占していました。
この間ずっと、ブラックペッパーは淋病と尿道炎を治療するために使用され続けてきました。

【主な働き】

≪心への働き≫
刺激的に働きかけて、リフレッシュさせてくれる
心を活性化し、やる気を起こさせます。
感情が冷めていて熱中できない人、何事にも無関心になってしまう人、なにかと人任せになりがちな人に、活力や行動力を与えてくれます。
自分自身の力で現状を変えるパワーを与えてくれます。

≪体への働き≫
血行を良くして身体全体を温める
基本的に体を温める働きがあります。
エネルギーを増進させ、胃腸の働きを高めます。
胃腸の冷えが原因の、腹痛や嘔吐、下痢、お腹のハリ、色か不良と言った様々な不調に有効です。
体重を減少させるためにも使用できます。
温め、気の巡りを良くすることから、関節痛や筋肉痛、肩こりや腰痛などの傷みにも効果的です。

≪皮膚への働き≫
打ち身やあざなどの血流を良くして治りを早める
スキンケアとしてはあまり使用されな精油です。

【東洋医学から】

脾を温めて胃腸を強化し、心身に活力を与える
消化器に関わる脾の気を補い、胃腸を温めて食欲を増進させる効果があります。
胃腸の冷えによる様々なトラブルに効果を発揮します。また、腎を温めて強壮します。

【注意事項】

妊娠初期・肝臓病の人は避ける、刺激強

【特性】

強壮、消化器調整、鎮痛、加温、解毒、血行促進、うっ滞除去

【キーワード】

「地に足をつけた生活」「積極性」「ポジティブ」

【こんな時に】

・胃腸が冷えて、食欲不振、食後に腹部が張る、下痢気味などの症状があるとき
・手足が冷たいとき
・生活習慣の乱れなどによって、元気がなく心身がだるく、食欲がないときに
・慢性的な冷え性で足腰がだるく、気力がわかないときに
・頭脳労働が生活の中心になってしまっていると感じたとき
・考えだけが独り歩きしてしまい、身体がついてこないとき
・アイデアは浮かぶのに実行に結びつかないとき
・身体が宙に浮いている感じがするとき
・仕事が思うようにはかどらないとき
・グラウンディングが必要だと感じたとき
・何かと人任せにしがちな依存傾向のあるとき
・何事に対してもおっくうになりがちなとき

【ブレンドしてよくあう精油】

ハーブ系、柑橘系、スパイス系の香りと相性がいいです。
・ハーブ系・・・バジル
・柑橘系・・・オレンジ・レモン
・フローラル系・・・ローズ
・スパイス系・・・アジョワン・アニス・ジンジャー
・オリエンタル系・・・サンダルウッド
・樹木系・・・サイプレス・バーチ
・樹脂系・・・フランキンセンス

【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】

◎消化不良に・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫ブラックペッパー1滴+バジル1滴+ラベンダー3滴
スイートアーモンドオイル30mlに上記の精油を混ぜて、トリートメントオイルを作ります。
これを手に取り、おへそを中心に右回りにやさしくさすります。
ブラックペッパーは胃に活力を腸の筋肉を和らげます。
バジルは消化器系の不調を改善させるように働き、ラベンダーは胃液の分泌を促します。

◎食欲不振に・・・アロマランプ
≪レシピ≫ブラックペッパー2滴+スイートオレンジ4滴
生活習慣の乱れなどによって、元気がなくて心身がだるく食欲がない時、自律神経のバランスを調整してくれます。
食事の前などにアロマランプなどで香りを拡散させ、芳香浴をしましょう。

注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

  • 参考
    『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
    『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
    『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
    『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
    『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
    『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
    『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
    『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
    『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
    「手作りの石けんと化粧品」監修 佐々木薫(池田書店)

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP