パルマローザの効果効能/精油・エッセンシャルオイル

目次

【パルマローザのプロフィール】

●名前/パルマローザ、Palmarosa
●学名/Cymbopogon martinii
●科名/イネ科
●主産地/インド・インドネシア・セイシェル諸島・マダガスカル
●抽出部位/葉
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●ノート/トップノート
●香り/【オリエンタル系】シトラスとフローラルが混ざった、さわやかなローズのような香り
●主な成分/【モノテルペンアルコール類】ゲラニオール(80%程)、酢酸ゲラニル、リナロールなど
●エレメンタル/風・地
●陰陽/陰
●五行/火
●五臓/心
●チャクラ/第4チャクラ
●色/ピンク,グリーン
●パワーストーン/ロードナイト
●星座/魚座
●天体/金星

【歴史】

パルマローザの水蒸気蒸留は18世紀に始まりました。
「インドゼラニウム」「トルコゼラニウム」と呼ばれたこの製油は、ボンベイからコンスタンチノーブルとブルガリアへ輸出され、そこでローズ油の増量に使われていました。
最も高品質な製油はマダガスカル産で、この製油は石鹸や香水、化粧品の香料として、またタバコの香りづけにも用いられます。

【主な働き】

≪心への働き≫
心を穏やかにしながら、楽しい気分にさせる
神経系をリラックスさせてくれます。
神経質で、周りの変化に順応できない人に、パルマローザの長く揺れる葉のように、自然の流れに身を任せる柔軟さを与えてくれます。
抗鬱にも効果的です。

 ≪体への働き≫
消化を促す。
体のバリア機能を向上させてくれます。
そのためウイルスや細菌から守ってくれる作用が優れています。
泌尿器、生殖器系の感染症である、膀胱炎、尿道炎などにも効果的です。
神経痛、頭痛、座骨神、経痛、リウマチ痛などを抑える鎮痛作用もあります。
また、内分泌系、リンパ系にも働きかけます。

≪皮膚への働き
肌細胞の成長を促し、水分と皮脂のバランスを整える。
パルマローザはスキンケアにとてもよく使われる精油です。
皮膚細胞の調整をしてくれるため、あらゆる肌のタイプに合いやすいと言われています。
特に、保湿に優れ乾燥肌の人にも使われます。
消炎作用が皮膚の炎症が原因の皮膚炎や湿疹などに良く、また抗ウイルス、抗真菌作用が、皮膚のあらゆる感染症に効きます。

【東洋医学から】

心のバランスを整えて、動悸や不眠、ソワソワした気分を和らげる
心陰を強壮し「神」を鎮める働きがあるため、動悸や不眠、ソワソワして落ち着かない気持をやわらげ、安心感をもたらします。
心と「神」を中心にいたわり、レモン油のように抑圧を一掃します。
過剰な熱を冷ますことから、熱っぽさを伴う炎症を鎮める効果も期待できます。
ローズにもにた甘くフローラルな香りは、過度な緊張や過労からくる不安な気持ちを包み込んで、気持ちを落ち着かせてくれます。

【注意事項】

妊娠中は避ける、イネ科アレルギーに注意

【特性】

抗菌(皮膚)、消化器調整、免疫賦活、細胞活性、鎮静、、神経強壮

【キーワード】

「順応性」「安心感」「プライド」「安心」

【こんな時に】

・神経過敏で不安に苦しんでいるとき
・変化に順応できないとき
・親密に愛する人が常にいないと耐えられないとき
・依頼心が強く、相手を束縛しがちなとき
・不安や自信のなさから、嫉妬にかられているとき
・ありのままの自分に自信が持てないとき
・他人と自分を比べてしまうとき
・体内の水分や血が不足して、皮膚に張りや潤い、弾力がなくなっていると感じるとき
・無力感があり、不安が強く、孤独を感じてしまうとき

パルマローザは根元の茎がしっかりとしているので、葉先を自由に風に遊ばせながらしっかりと立っていることができます。「自分の土台がしっかりとしていれば、心は自由に開放できるよ」と、軽やかに自由であることの楽しさを教えてくれます。しかし、様々な人たちと自由に交流するとき、自分が確立されていないと、足りないものを他者から奪おうとして依存のパートナーシップが生まれることがあります。嫉妬や束縛をしてしまうのは、ありのままの自分に自信が持てないことの裏返しです。そういうとき、パルマローザの香りは「自分は自分でしかない」「ほかの人にはなりようがないのだから」という感覚を取り入れていけるよう寄り添ってくれます。

【ブレンドしてよくあう精油】

柑橘系、フローラル系の香りと相性がいいです。
ハーブ系・・・クラリセージ
柑橘系・・・オレンジ・ベルガモット・レモン
フローラル系・・・カモミールローマン・ゼラニウム・ローズ
スパイス系・・・クローブ・コリアンダー・ジンジャー
オリエンタル系・・・イランイラン・サンダルウッド・ジャスミン・パチュリ
樹木系・・・ローズウッド
樹脂系・・・フランキンセンス・ミルラ

【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】

◎乾燥肌に・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫パルマローザ2滴+ラベンダー2滴+ローズマリー2滴+グレープシードオイル30ml
オイルに上記の精油を混ぜ、容器にいれて出来上がり。
髪がパサついているときには、頭皮も乾燥しています。
シャンプー前に、このオイルを手に取り頭皮にじませてから、指のはらで頭皮全体を軽くさすります。
蒸しタオルで頭を包み込み、5~10分蒸らしたあと、シャンプーをします。

◎床ずれに・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫パルマローザ2滴+イモーテル2滴+ペパーミント2滴+スイートアーモンドオイル30ml
オイルに上記の精油を混ぜ、容器にいれて出来上がり。
パルマローザ油は細菌やウイルス、真菌を制する作用があるため、おでき、帯状疱疹、真菌症を含む、多くの皮膚の感染症にも用いることができます。

◎気管支炎・・・アロマランプ(芳香浴)
≪レシピ≫パルマローザ1滴+ユーカリ1滴+ローズウッド1滴
上記の精油をアロマランプに落としたり、お湯をいれたカップに落としたりして、ゆっくり深呼吸します。

注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

  • 参考
    『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
    『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
    『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
    『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
    『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
    『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
    『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
    『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
    『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
    「手作りの石けんと化粧品」監修 佐々木薫(池田書店)

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP