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【ローズマリーのプロフィール】
●学名:Rosmarinus officinalis
●科名:シソ科
●蒸留方法:葉と花の水蒸気蒸留法
●ノート:ミドル
●主産地:スペイン・チュニジア・フランス・モロッコ
●香り:クリアでしみとおるような、リフレッシュさせるハーブ調の強い香り。
●主な成分:カンファ―、酢酸ボルニル、1.8シネオール、ベルベノン、ボルネオ―ル
●エレメンタル:エーテル・四大元素のすべてにわたる
●星座:牡羊?
●五行:火
●チャクラ:第5チャクラ、第3,4,6チャクラ
●色:ブルー、イエロー、グリーン、ロイヤルブルー
●天然石:スギライト、ラピスラズリ、ラブラドライト
●天体:太陽
【歴史】
ラテン語のrosmarinusに由来し、「海のバラ」という意味があります。
古代エジプトでは、儀式でローズマリーの小枝を焚いて、亡きファラオの世を偲びました。
古代ギリシャとローマでは、ローズマリーは忠誠心や死、記憶の象徴で、さらに学問を象徴する神聖な植物でした。
神々の像をローズマリーの小枝で飾り、ローズマリーの薫香を焚いたほか、悪霊を祓う儀式にも欠かせない香りでした。
また、復活の象徴でもありました。それは、伝染病から身を守り、健康を回復させた薬効からかもしれません。
聖母マリアが、青いマントを白い花が咲くローズマリーの木にかけたところ、花が青色にかわったことから、「マリアのバラ(Rose of Mary)」と呼ぶようになったという伝説もあります。
ハンガリーの女王エリザベート1世は、ローズマリーを加えた薬によって若さを取り戻し、70歳を過ぎて隣国ポーランド王子から求婚されたということから、若返りの木とも呼ばれます。
古代ギリシャの人々はアポロンにローズマリーを献上しました。(アポロンは太陽神であり、医薬や音楽・詩・預言を司どる神)
人間の勇壮果敢な側面と意識的な決断力を象徴するアポロンはローズマリーが活性化する力と同質のものと言えそうです。
【主な働き】
≪心への働き≫
刺激的に働きかけて、目覚めをうながす。神経を強壮させて記憶力を高める。
脳細胞を活気づけ、頭脳を明晰にして記憶力を増進させます。
精神的な過労、頭脳の不活性全般、無気力に効果があります。
心が弱まり、疲労困憊したときに、心を元気づけ、心を強化する力がとても強いといわれています。
≪体への働き≫
頭痛や筋肉痛を和らげる。血行を促進する。
中枢神経系の根幹をなす脳にエネルギーを供給し、活気づけます。
各感覚をよみがえらせ、ある場合には言語・聴力・視力のそれぞれの障害から回復させるのに一役買うこともあります。
頭痛と片頭痛が胃腸の障害と関連して生じているとき卓効を示します。
心気を活性化するので、心臓の拍動を強め、動脈血の流れを促します。
そのため、心臓の軽度の疲労や動悸・低血圧・手足の冷えによい作用があります。
さらに脳の血流量を増加させ、集中力の欠乏と神経衰弱に役立ちます。
気血を動かす筋肉の強壮剤で、筋肉のこりやこむら返り、痛みに効果的です。
リウマチや柔軟性を失った萎縮性の関節痛に適します。
去痰作用があるのでカタル性の咳や気管支炎にも良いといわれています。
利尿特性があるので、セルライトと肥満にも有益。少量月経を正常にします。
≪肌に対する効果≫
むくみを除去する。毛髪を成長させる。
強い収斂作用があるので、たるんだ皮膚に有効なうえ、肌のうっ滞、むくみも好転させます。
ふけを抑制し、ヘアの成長を促進します。
【東洋医学から】
気や血を脳に巡らせて思考をクリアにする。
冷淡で虚弱な体質、自尊心が低く健やかな強い自我に欠けるタイプの人に適します。
自己価値を見出す能力と自己実現を追求する原動力を疑う人の自信と意欲を高めます。
スピリットを温め勇敢にさせます。
【注意事項】
刺激性が強いので、癇癪の人や高血圧の人には向かない。
妊娠初期は控える(通経剤)。
【特性】
消化器強壮、頭脳明晰、血行促進、抗菌、去痰、鎮痛、抗カタル
【キーワード】
「自己実現」「自信」「高次の存在からのメッセージ」
【こんな時に】
・疲れ切ったときや集中力が途切れてしまったときに
・無気力感や倦怠感があるときに
・日々のルーティンワークに追われているときに
・高次の存在からのメッセージを受けたいと強く願うとき
・直感が鈍ってしまっていると感じるとき
・失敗が続いて落ち込み、気持ちが冷え切っているとき
・新しいことにチャレンジしたいときに
【ブレンドしてよく合う精油】
ハーブ系・・・オレガノ、タイム
柑橘系・・・シトロネラ
フローラル系・・・ラベラベンダー
スパイス系・・・シナモン
樹木系・・・シダーウッド、パイン、プチグレン、ユーカリ
樹脂系・・・フランキンセンス
【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】
◎集中力をアップさせたいとき・・・スプレー
≪レシピ≫ローズマリー2滴+ペパーミント2滴+レモン2滴
無水エタノール5mlに上記の精油を入れ、よく混ぜます。
さらに精製水45mlを加えてスプレー容器にいれて出来上がり。
自分の身の回りや空間にスプレーしましょう。
◎落ち込みが激しいときに・・・ハンドバス
≪レシピ≫ローズマリー2滴+ジャスミン1滴
洗面器に湯(40℃くらい)を注ぎ、上記の精油をたらしてよく混ぜます。
その後、両手を手首まで浸しましょう。
浸しながら、手のひらや指などをマッサージするとより効果的です。
※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
- 参考
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
「手作りの石けんと化粧品」監修 佐々木薫(池田書店)
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