目次
【スイートマジョラムのプロフィール】
●名前/マジョラム、マージョラム、マジョラムスイート、スイートマジョラム、Marjoram
●学名/Origanum majorana
●科名/ シソ科
●主産地/リビア・エジプト・スペイン・イギリス・ハンガリー
●抽出部位/葉
●抽出方法/水蒸気蒸留法
●ノート/ミドルノート
●香り/【ハーブ系】温かく、甘いハーブ調の香り。ほのかにウッディー調
●主な成分/【モノテルペン炭化水素類】テルピネン-4-オール、y-テルピネン、サビネン、サビネンハイドレート、α-テルピネン、α-テルピネオール、リモネンなど
●エレメンタル/地・風
●陰陽/陽
●五行/土(火)
●五臓/脾・心・肺
●チャクラ/第2チャクラ、第4チャクラ
●色/ベージュ
●パワーストーン/ブルーレースアゲート
●星座/牡羊座、魚座
●天体/水星
【歴史】
語源は「より長い」を意味するラテン語で、長寿のハーブとしても知られています。
古代ギリシアでは、マジョラムは他界した魂に平安をもたらすとして、お墓に植えられました。
また、純愛を象徴し、結婚した夫婦の愛と名誉を祈ってマジョラムの花で頭を飾る習慣もあります。
ギリシャでは恋愛成就のためのお守りにも使われていました。
【主な働き】
≪心への働き≫孤独感や不安・心配を和らげてくれる。
バランスを取ることが基本的な性質です。
神経系を静める働きと、無気力に対しては気を補う働きがあります。
落ち込んで考えすぎてしまうとき、孤独感を感じる時、不安になりずぎてしまう時、マジョラムは温め、慰め、リラックスさせてくれます。
愛情を思い出させてくれ、心に栄養を与えてくれます。
≪体への働き≫血行を良くして痛みを和らげる。
マジョラムは体に対しても強壮とリラックス両方に働きかけ、バランスをとってくれる精油です。
鎮痛・鎮痙作用が筋肉のこりや痛み、神経性の痙攣、関節炎などを楽にさせてくれます。
心臓の興奮を鎮める働きは動悸、高血圧、咳や喘息にもいいです。
胸部の鎮痙作用があり、それは去痰や鎮咳、喘息の緩和に効きます。
冷えを緩和するので、冷えが原因で起こる下痢・便秘・胃腸の不調にもいいです。
過剰な食欲や性欲などの欲を抑えてくれる香りでもあります。
≪皮膚への働き≫目の下のくまを改善し、肌の血色をよくする。
肌には、創傷の治癒を早めたり、くまやくすみにいいと言われています。
【東洋医学から】
冷えによる不調を解消するほか、興奮を鎮めて心を穏やかにする。
バリア機能や呼吸器系に関わる肺の気も補うため、様々な感染症や呼吸器系のトラブルにも効果を発揮します。
精神活動や血液循環に関わる心にも作用し、興奮を鎮めて心を穏やかにするほか、動機を和らげて血流を下げるともいわれています。
喪失の悲しみや孤立の憂いを癒す精油ともいわれるほか、過剰な食欲や性欲などあらゆる欲を抑える精油ともいわれています。
【注意事項】
使用量が多いと麻痺作用があり、妊娠初期は使用を避ける
【特性】
鎮痛・鎮静・加温・消化器調整・降圧・加湿・去痰・制淫
【キーワード】
「慰め」「癒し」
【こんな時に】
・ぞくぞくするような寒気がある風邪の初期症状がある時
・緊張やストレスでくよくよ考えすぎてよく眠れない時
・手足がだるい、食べると眠いといった症状がある時
・情報に振り回されすぎて気持ちがとげとげしくなっている時
・感受性が強く、夢や空想の世界を大切にするあまり、現実の世界で傷ついた時
・スピリチュアルな世界に興味がわいている時
・自己の神聖な側面に触れたい時
・魂の起源や今世での自分自身のことを知りたいと思う時
・天使や妖精と仲良くなりたいと願う時
【ブレンドしてよく合う精油】
樹木系、フローラル系の香りと相性がいいです。
柑橘系・・・ベルガモット
フローラル系・・・カモミールローマン、ラベンダー
樹木系・・・サイプレス、シダーウッド、ティートリー、ユーカリ
【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】
◎自律神経失調症に・・・マジョラム、タラゴン、マンダリン
◎神経痛に・・・マジョラム、ウィンターグリーン、ペパーミント
◎便秘に・・・マッサージオイル
≪レシピ≫ホホバオイル30ml+マジョラム1滴+ローズマリー2滴+ブラックペッパー1滴
手のひらでマッサージオイルを温めてから、両手でおへその周りをとけいまわりにやさしくさすります。
就寝前か朝起きた時にマッサージを行うのがおすすめです。
腸を刺激してお通じを促してくれます。
◎生理痛に・・・マッサージオイル
≪レシピ≫スイートアーモンドオイル30ml+マジョラム2滴+クラリセージ2滴+ネロリ1滴+ラベンダー1滴
マジョラムやクラリセージなどの精油は、ホルモンのバランスを整えて気分を高揚させたり、子宮を強壮するといった女性特有の分野にも力を発揮します。
※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
- 参考
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
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