目次
【サンダルウッドのプロフィール】
- 名前/サンダルウッド、白檀、Sandalwood
- 学名/Santalum album
- 科名/ ビャクダン科
- 主産地/インド、インドネシア
- 抽出部位/木(心材)
- 抽出方法/水蒸気蒸留法
- ノート/ベースノート
- 香り/【オリエンタル系】ウッディー、スパイシーで、深みのある香り
- 主な成分/【セスキテルペンアルコール類】α-サンタロール(46%)、β-サンタロール、α-ベルガモトール、epi-β-サンタロールなど
- エレメンタル/地・火・風
- 陰陽/陰
- 五行/土(水)
- 五臓/脾・肺・腎・心
- チャクラ/第7チャクラ、第1,5チャクラ
- 色/白、青紫
- パワーストーン/スモーキークオーツ
- 星座/蟹座、蠍座
- 天体/土星、海王星
【歴史】
サンダルウッドは弔いのハーブとして、死者の体に腐敗を防ぐように塗布され、魂を来世に運ぶように使われていました。
ヨーガ行者にとっては瞑想を助け神への献身を高めるとされてきました。
昔から貴重な香りとして重宝されていて、日本では「白檀」と言われ、香道の世界ではなくてはならない存在です。
現在は枯渇危惧植物で入手が難しくなっています。
【主な働き】
≪心への働き≫心を穏やかにし、落ち着いた心境に立ち返らせる。
サンダルウッドは精神とスピリットに働きかけると言われます。
基本は鎮静させ、調和させること。
そのため、頭痛や不眠症などの神経系の興奮状態に効果的です。
世俗的な不安や、執着心を落ち着かせ、崇高な意識へとつながる助けをしてくれます。
未来を思い描くのではなく、今に意識を向け、自分の本質を向き合わせてくれます。地にしっかりと足をつけたいときに役立つ香りです。
≪体への働き≫吸器系の炎症を穏やかにする。泌尿器系の感染症にも古くから使われてきました。
冷やす効果と、うっ滞を改善する働きがあります。
下痢や膀胱炎といった腸や泌尿・生殖器系の、熱性の不調に効果的です。
膀胱炎などの泌尿器系の感染症にもいいと言われています。
呼吸器系の炎症や痰、喉の傷みにも効果があります。
≪皮膚への働き≫肌を柔らかく整えるため、ひび割れを和らげる。
肌には、不足した水分を補ってくれるため、乾燥肌の保湿に向いています。
鎮静させる効果があるので、炎症、肌荒れにもよく効きます。
また、水分を調整するので、むくみやセルライトにも効果的です。
【東洋医学から】氣・血・津液の巡りを良くして呼吸が深くなり、心が穏やかになる。
胃腸を温め、氣に滞りによる胸部や腹部の痛みを和らげるために使用されています。
【注意事項】
妊娠初期は使用を控える。香りがなかなか消えないので注意。
【特性】
鎮静、抗菌、利尿、心臓強壮、うっ滞除去、強壮、鎮咳
【キーワード】
「自分の内側と対話する」「静寂」「崇高」
【こんな時に】
・全身に潤いが足りず、皮膚が乾燥しがちな時。
・空咳が出たり、口の中が渇いてしまう時。
・無力感や倦怠感があって元気がない時。
・息切れや冷えが気になる時。
・胃腸が弱って腹痛や下痢、食欲不振などになりやすい時。
・考えすぎたり、不安を感じたりしてそわそわと落ち着かない時。
・混沌とした悩みを抱えて生活していると感じた時。
・人間関係でトラブルを抱えている時。
・自分に自信がなく、日々追われるままに過ごしていると感じる時。
・瞑想したい時。
・冷静な視点に立ち返りたい時。
【ブレンドしてよく合う精油】
とても強い香りです。オリエンタル系、樹脂系の香りと相性がいいです。
フローラル系・・・ゼラニウム、チュベローズ・ローズ
スパイス系・・・クローブ
オリエンタル系・・・イランイラン、パチュリ、ベチバー
樹木系・・・ローズウッド
【メンタルケア・からだの悩みに役立つアロマ活用術】
◎パニックになっている、緊張をほぐしたい・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫サンダルウッド2滴+ネロリ1滴+ラベンダー3滴+ホホバオイル30ml
トリートメントオイルを両手になじませたら、手のひらで手の甲全体を軽くさすります。
次に、緊張をほぐす効果のあるツボを親指で押しながら手のひら全体をゆっくりともみほぐしていきます。
バスソルト
≪レシピ≫サンダルウッド2滴+イランイラン2滴+天然塩大さじ1
ガラス容器に天然塩を入れその上から精油をたらし、スプーンなどで良くかき混ぜます。
精油が塩に均一に混ざるようにします。
それを浴槽にいれ、溶かしながら入浴します。
手軽に精油の香りを鼻から吸入するとともに、香りの成分の効果を肌から浸透させることもできます。
お湯の中で両手を軽くもみほぐしましょう。
◎安眠したい・・・アロマライトで
≪レシピ≫サンダルウッド2滴+フランキンセンス1滴+パチュリ1滴
緊張や不安を感じ、少し興奮して眠れない時は、アロマライトに精油を落として温めます。
ほのかに香りが漂い始めたらベッドに入り、お部屋の照明を消します。
ゆっくりと深呼吸をしながら目を閉じれば、次第に穏やかな気持ちになり、深い眠りへと入っていけるでしょう。
◎膀胱炎に・・・トリートメントオイル ≪レシピ≫サンダルウッド3滴、オレガノ1滴、ティートリー1滴、パルマローザ1滴+キャリアオイル30ml
キャリアオイルに精油を入れて良く混ぜ、下腹部や局部に塗布します。
※キャリアオイルとは、精油を希釈する植物油のことです。精油は直接皮膚につけることができないため、植物油で希釈して用います。その際、ボディには1%、フェイスには0、5%以下になるようにします。
出来上がり量30mlに対して、精油6滴が約1%です。
◎うがい薬・・・サンダルウッド、カユプテ
のどのはれには、ごく薄く希釈してうがいします。
◎乾燥肌に・・・トリートメントオイル
≪レシピ≫サンダルウッド2滴+ラベンダー2滴+ゼラニウム2滴+キャリアオイル30ml
入浴後に感想が気になるところに塗布します。
※注意事項:ここに掲載している内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。
持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
- 参考
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダ・セラー著/高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『スピリチュアルアロマテラピー入門』吉田節子著(株式会社BABジャパン)
『スピリチュアルアロマテラピー辞典』柏原茜 登石麻恭子(株式会社河出書房新社)
『スピリットとアロマテラピー』ガブリエル・モージェイ著/前田久仁子訳(フレグランスジャーナル社)
『アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際』ロバート・ティスランド著/高山林太郎約(フレグランスジャーナル社)
『カラーグラフで読む精油の機能と効用』三上杏平著(フレグランスジャーナル社)
『すべてアロマで解決しました!』西園寺リリカ(株式会社 講談社)
『アロマテラピーのレシピ12か月』佐々木薫(株式会社 池田書店)
『心と体 キレイの法則』青木恵(学校法人文化学園 文化出版局)
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